アルハンブラ宮殿グラナダ · 非公式ガイド
見どころ

見どころ解説

見学の中心はナスル朝宮殿です。主な場所を、見る順番に近い形で解説します。

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ナスル朝宮殿ライオンの中庭ヘネラリーフェ
ライオンの中庭の噴水

メスアール(謁見・政務の場)

ナスル朝宮殿は、西から東へ、メスアール、コマレス宮、ライオン宮の3つの部分が並んでいます。入口にあたるメスアールは、行政や裁判など、王の公的な機能を担った場所でした。英語版Wikipediaは、メスアール広間を王が請願を聞き裁いた「玉座の間」だったと説明します。のちにキリスト教の礼拝堂に改装された時期がありました。現在見られる姿には、近代の修復で手が加えられています。

メスアールの東にある「黄金の間の中庭」には、コマレス宮の入口となる、細かく装飾されたファサード(正面壁)があります。宮殿の中でも、最初に装飾の密度に驚く場所です。

コマレス宮とアラヤネスの中庭

コマレス宮は、国家の公式の宮殿として使われた中心部分です。中心のアラヤネス(天人花)の中庭は、幅約23m、長さ約36.6mで、中央に細長い池があります。池は長さ34m、幅7.1mです(英語版Wikipedia)。南北の端には列柱廊があり、水面に建物が逆さに映る景色は、ガイドブックの定番の構図になっています。

中庭の北にあるコマレスの塔の内部に、大使の間があります。一辺約11.3m、高さ約18.2mで、アルハンブラで最大の部屋です。王の玉座があり、謁見の場として使われました。壁にはタイルと漆喰の装飾が広がり、天井には、星のような木製の模様が広がっています。

大使の間の木製天井
星のような模様が全面に広がる大使の間の天井。

ライオン宮とライオンの中庭

ライオン宮は、ムハンマド5世の時代にナスル朝の建築が頂点に達した宮殿と、英語版Wikipediaが評価する場所です。中庭は長さ約28.7m、幅約15.6mで、周囲を、細い柱が1本、2本、3本と組み合わさって並ぶ回廊が囲みます。中央には、12頭の大理石のライオンが支える噴水があり、縁には、ライオンの力と噴水の仕組みをたたえる詩が刻まれていると、英語版Wikipediaは伝えています。

中庭の周りには、4つの広間があります。南の「アベンセラヘスの間」は、ボアブディルの父が一族の長たちを宴会に招いて殺害したという伝説にちなむ名で、精巧なムカルナスの天井を持ちます。東の「諸王の間」は、複数に分かれた小部屋の天井に、革に描かれた絵があります。10人の人物が座って語らう絵は、スルタンたちか重臣たちかについて、日本語版Wikipediaは説が分かれると述べています。日本語版が挙げる「二姉妹の間」は、鍾乳石のように垂れ下がる天井で知られます。

アベンセラヘスの間、二姉妹の間、金の間などは狭く、団体ガイドの説明は禁止されています。ガイド付きのツアーでは、部屋の手前で説明を受けます。
二姉妹の間の天井
ムカルナスで覆われた二姉妹の間の天井。

アルカサバ(城塞)

アルカサバは、アルハンブラの最も古い部分で、敷地の西端にあります。英語版Wikipediaによると、いちばん高いのは高さ26mの「ホメナヘの塔」で、見張りの塔「ベラの塔」は高さ約25mです。1492年のグラナダ陥落のあと、カトリック両王の旗が、ベラの塔に最初に掲げられたとされています。

2026年8月の地震のあと、アルカサバは一時閉鎖され、9月23日から、安全に配慮した見学ルートで再開しています(2026年10月確認の公式の案内)。順路は変更される場合があるため、当日の案内に従ってください。

門と城壁(正義の門・ぶどう酒の門)

宮殿だけでなく、城壁に開く門も、アルハンブラの見どころです。日本語版Wikipediaによると、「正義の門」はユースフ1世の時代に造られた門で、「ぶどう酒の門」はムハンマド5世の時代の門です。ぶどう酒の門は、城郭の門の中では唯一アラベスク模様の装飾がある、と同じ記事は述べています。

作曲家ドビュッシーが、ぶどう酒の門から着想してピアノ曲『ヴィーノの門』を作ったことも、日本語版Wikipediaが紹介しています。なお、公式の案内によると、ぶどう酒の門のそばの建物には、無料のロッカーとベビーカーの預かりがあります。

パルタルと庭園

ライオン宮の東に、パルタルの宮殿と、城壁沿いの庭園が続きます。パルタルは、ムハンマド3世が建てたとされ、現存するアルハンブラの宮殿の中で最古のものと、英語版Wikipediaは述べています。南側には柱廊があり、大きな池に面しています。庭園の先には、城壁の塔を小さな住居に改めた、いくつかの塔も並びます(塔の内部は通常は見学できません)。

カルロス5世宮殿

ナスル朝の建物の中に、突然ルネサンス様式の大きな石造りの宮殿が現れます。設計は建築家ペドロ・マチューカで、正方形の建物の中に、完全な円形の中庭があります。1527年に工事が始まりましたが、長い間未完成で、屋根のない状態が続きました。20世紀に入り、修復が進められて、現在の姿になりました。公式の案内では、カルロス5世宮殿とアルハンブラ博物館は、無料で入れます。

ヘネラリーフェ

ヘネラリーフェは、城壁の外の東にある、ナスル朝の別荘で、王の夏の離宮でした。ムハンマド2世とムハンマド3世の時代に造られ、いくつかの長方形の庭と、両端の装飾された建物からなります。「水路の中庭」には、細長い池が庭を横切るように延びています。入口へ向かうあたりは、20世紀に造られた庭園です。

ヘネラリーフェの水路の中庭
細長い池が中央を通る、水路の中庭。
幾何学模様のタイルのイメージ
アンダルシア風のタイル装飾のイメージ画像。実際のアルハンブラの装飾とは異なります。

よくある質問

いちばんの見どころはどこですか?

ナスル朝宮殿です。アラヤネスの中庭、大使の間、ライオンの中庭がその中心です。

ライオンの中庭にライオンは何頭いますか?

英語版Wikipediaによると、噴水を12頭の大理石のライオンが囲んでいます。

ヘネラリーフェとは何ですか?

城壁の外にある、ナスル朝の王の夏の離宮と庭園です。

カルロス5世宮殿は有料ですか?

公式の案内では、カルロス5世宮殿とアルハンブラ博物館は無料です。